アメリカ大統領選早わかり!
選挙人制度、予備選のしくみをわかりやすく解説!
大統領選の舞台裏をのぞいてみよう!
巨額の資金がかかる大統領選、カネの動きを追え!
目次
まえがき
- 大統領は王様!
- 大統領立候補者の資格
- 副大統領も無視できない
- 民主党と共和党の違い
- 選挙人制度早わかり
- 選挙人制度の問題点
- 大統領選はいつ始まるのか
- 予備選:プライマリーとコーカスの違い
- プラマリー、コーカスの問題点
- 全国党大会
- ディベート
- 実質的内容よりイメージで決まる?
- 現職の強み
- 候補者夫人の役割
- 莫大なカネをかけた広告合戦
- キャンペーン戦略(マイクロターゲティング、ロボコール、囁きキャンペーン)
- メッセージング
- カネがモノを言うアメリカの選挙
- 争点
- アメリカのメディアは公正か?
- 各州の投票歴と結果予測の目安になる州
- 激戦州
- 世論調査
- 支持率が高くても動員力がない候補は勝てない
- どの候補も恐れているオクトーバー・サプライズ
- 賭をしたい人のための手引き
- 歴代大統領リスト
- 1960年以降の大統領選の結果早わかり
- 2016年予備選カレンダー
まえがき
4年に一度行われるアメリカ大統領選挙は日本でも必ずニュースになるが、大統領選のしくみがわかりにくいため興味を持てない人も多いのではないだろうか?
この本は、巨額の費用をかけて広告が打てる大統領選の重要性、予備選や本選のしくみ、選挙資金、イメージ作戦、民主党と共和党の違い、毎回問題になる争点などを端的に解説した"大統領選早わかりマニュアル”である。
政治家が首相を決める日本の首相選択制度と異なり、35才以上の生まれながらのアメリカ人なら誰でも立候補できるアメリカ大統領選には人間ドラマがある!
政治とは無関係のピザ・チェーンのオーナーや、イラン革命で人質になった自社の社員を特殊部隊の退役軍人を雇って救出した元海軍大尉のIT会社社長、消費者権利保護を訴える弁護士、頭部癒着シャム双生児の分離手術を成功させた神経外科医、不動産王など、今までも様々なバックグラウンドの人間が大統領選に出馬している。
ワシントンの政治家、州知事、州レベルの議員などのプロの政治家にまじって、政治畑出身ではない雄志たちがしのぎを削り合う大統領選は、選挙のしくみを知った上で観戦するとハリウッドの政治ドラマよりもおもしろい!
欲と裏切り、政略とかけひき、罠と裏取引、『ゲーム・オブ・スローンズ』を地でいく見所一杯の王様選びの劇を、この大統領選ガイドブックを参考にして100倍楽しんでいただきたい!
著者からのコメント
この本は、アメリカ大統領選挙を楽しく観戦するための大統領選挙観戦マニュアルです。
アメリカ大統領選挙は、選挙人制度のしくみや、予備選の問題点、巨額のカネの流れ、民主党と共和党の違い、必ず注目される争点、などを知った上で観戦すると、各候補のキャンペーン戦略をチェスのゲームを楽しむように観戦できます。
どの大統領選でも、ドナルド・トランプ 以外 の全ての候補に現代の孫武(『兵法』の著者)のような戦略家がついていました。
ビル・クリントンにはジェームズ・カーヴィル、ブッシュには カール・ ローヴ、オバマにはデヴィッド・アクセルロッドがいて、皆すばらしい策略家でした。 映画『レッドクリフ』やテレビ・ドラマ、『ゲーム・オヴ・スローンズ』を地でいくような策略、駆け引き、人間ドラマが盛りだくさんの大統領選挙を、是非この本を読んでお楽しみください!!
著者プロフィール
ジャーナリスト。
エジプト。カイロ大学で心理学を学んだ後、テレビ朝日系CNNキャスター、NHK海外向け英語放送のDJ、NHK教育テレビ『テレビ英会話』講師を経て、1998年アメリカに移住。2000年、2004年、2008年の大統領選やアメリカの政治を様々なメディアでリポート。
『世界のエリートがみんな使っているシェイクスピアの英語』(講談社)、『聖書をわかれば英語はもっとわかる』(講談社)、『レッド・ステイツの真実 ー アメリカの知られざる実像に迫る』(研究社)など著書多数。